水戸光圀の超時空漫遊記
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-9-いいいくっんいも立り派ぱな武士よのう。なあ、助さん、格さん。山野辺の爺じの話は聞いていたが、大したお方であった。先代が惚ほれ込んだ人物であることがわかったのう。山野辺の爺は、先代の頼房が他た界かした際、自じ害がして一緒にあの世でお伴としようと考えたが、先代の命めもあり私も許さず、水戸藩のためにその後も働いてくれたのだ。先代に対しての恩お義ぎを態度でしめしてくれたのは、一度、禄ろ(武士の給与)をなくした方が再び家老として仕えることは大変なことだったはず、相当なお人だったようですね。

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